2012年9月12日水曜日

アメリカ横断12日目(Las Cruces~ White Sands~ Santa Fe)


更新者:しゅん

どうも、毎回更新が遅い僕ですがその分たっちより丁寧な内容のブログを更新していると自負しております。それでは、アメリカ横断12日目の旅日記を書いていきたいと思います。

この日は朝モーテルを出発したらホワイトサンズ国定公園へと向かい、白の砂丘を見た後はアメリカで一番古い街サンタフェへと向かいました。

ホワイトサンズとは何なのか。まずは写真で見てもらうのが一番良いかと。

これがホワイトサンズ






ニューメキシコの荒野の中に突如現れる白い砂漠、その正体は医療用ギプスなどにも使われる石膏。普通、石膏は水に溶けて消えていってしまうことが多いのだそうだけれど、ここには石膏が流れ出る川などがなかったために砂の形になって砂漠を形成したのだそうです。


ホワイトサンズの中に入れば辺りは一面純白の世界。前日の鍾乳洞の地下の世界にも驚いたけど、地上にも僕らが生きる世界とは全く異なったアナザーワールドが存在している。それは言ってしまえばあたりまえのこと。だけど、実際にそれを目の前にしたときに人は言葉を失う。それを語れるだけの言葉を持ち合わせていないことに気づかされる。畏敬の念を抱く。僕はいつも圧倒的なスケールの自然を前にすると、そんなことを考える。

しかし、その自然を支配し、破壊し、大地から奪い去るのが近代文明なのだとしたらその足跡はここホワイトサンズにも確かに刻まれています。ホワイトサンズが公園として国によって保護されているのは、砂漠の全体の四割に過ぎません。ではその残りの六割は何になっているのかというと、全米最大規模のミサイルの射撃場になっています。週に二回はミサイル実験が行われ、その上空には戦闘機が飛びます。そして日本人の僕たちが最も知っておかなければならないのは、この射撃場の中に1945716日、人類初の核実験が行われたTrinity Siteというのがあるということ。爆発したのは長崎型原爆ファットマン。

国定公園として保護され、動植物を含めて自然環境が手厚く保護されている一方で、全米最大規模の射撃場にもなっているホワイトサンズ。その矛盾の大きさに、僕は少なくとも意識的でありたいと思う。

(実は)そんなことを考えながら、ホワイトサンズの観光を楽しんだ後、僕たちは次の目的地サンタフェに向かいました。

サンタフェは1600年代初頭にスペイン人の入植者によって作られたアメリカ最古の街で、そこにはネイティブアメリカンの文化とスペインの文化が融合した、非常に興味深く、美しい街並みが作り出されています。また、サンタフェはジョージア・オキーフを初めとした芸術家に愛された街としても知られており、アートギャラリーが至る所にある芸術の都でもあります。細かい説明は次のブログ更新者、中州ひろき君に譲りましょう。


僕らがサンタフェに到着したのは夜の9時前。美術館やアートギャラリーはもちろん、お店もほとんどしまっている状態だったけど、夜のサンタフェの街は柔らかい街灯の光の中静寂に包まれ、どこか威厳の感じられるような雰囲気がありました。

更新者:しゅん



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