2012年10月6日土曜日

エピローグ -たっち編-

最終地サンフランシスコから今いるカナダのバンクーバーまで、飛行機でたったの3時間で着いた。

アメリカロードトリップのように、車でバンクーバーまで行っていたのなら、きっと5日間ぐらいかけていた。そしてきっと、バンクーバーの街の見え方も、全く異なっていたと思う。

バンクーバーに着いたとき、もちろんのこと達成感は全くなかった。自分で言うのも恐縮だが、旅慣れてしまっている私にとって、全く見たことも聞いたこともない場所である上に地図さえ持っていなくとも、目的地には行くことはもうさほど難しいことでもない。駅しかり、バス停しかり、ホテルしかり、観光地しかり、目的地さえはっきりしていれば"大体"行ける(もちろん例外はあるけどね)。この世界にはバス、電車、タクシーというスーパー便利なトランスポーテーションがあるんだもの。どのバス、どの電車に乗りさえ分かればそこまで連れて行ってくれる。タクシーに至っては場所さえ告げれば連れて行ってくれる。




オーマイブラザー、これってスーパー便利!!!!!!!!!!!





でも今回のアメリカ横断は、違った。

 
ご存知の通りレンタカーを借り、NYからSFまで行こう!と。
ナビ?そんなものは邪道だ!手持ちの地図だけで十分じゃ!と。
え、地図?あの大雑把な一枚で十分だ馬鹿やろー、なめんな!と。
細かい道?まあ大体こっちの方に行けば着くだろ!と。
てかそのうち看板とか出てきて分かるだろ、余裕でしょ!と。





NYを出て数時間後、僕らはサービスエリアでより細かい地図を購入。
一同「ふむふむ、なるほどねー。」
 






さらに数時間後、iPadを使い、現在地確認。目的地までの道を把握する。
一同「あ、じゃあこう行けばいいんだね」






そして目的地到着。
一同「いやあ、やっぱナビないときついね!(爆笑)」





旅初日、当初の考えが全て打ち砕かれる。少しだけ不安になった。


まあでも、ナビがないお陰でめちゃくちゃ楽しかった。むしろ今となってはそれが誇り。
ナビを車に付けて横断とか簡単すぎるし、全然面白くないと思う。道を教えてくれるのだもの、だって。


助手席「ここを曲がってhighway100に乗って、しばらく行くとhighway110が見えてくるからそれをNorthに向けてよろしく」

運転手「あいよーん」(←俺の場合。)

数分後。

運転手「え、あれ110?あれ出口左(通常右)じゃない?やばいやばい、こっから左車線入れないよ!・・・・あー、通り過ぎちゃった。」

とか言って、みんな頻繁に道を誤る笑。
(他にも、助手席の人が道を間違えるパターンもあれば、運転手助手席と二人揃って間違えるパターンもあり。)

でもみんなの反応は、

 「まあいっか。」

 その辺もすごい良かったよね笑(自画自賛)。すぐに新しい道を考え、道が見つかればそのまま、ちょっと手こずると思った場合は我らのヒーロー・マクドナルドの出番。海外のマクドナルドはほとんどFree Wi-fiが通ってるからね、もう、便利だぞ!こら!みたいなことも、ナビが付いていたら考えられなかったもの。

 
そんなことを考えていると、アメリカ横断、終わっちゃったんだなーと、しみじみと感じる。


俺はまだカナダにいるので、日常の中に非日常を体験できることもある上に、この後シアトルを通ってロスにはもう 一度行くため、まだアメリカを客観視できていない。日本と比べることはまだできない。けどカナダにいるだけでも、あのアメリカの開放感のある雰囲気は居心地が良かったとつくづく思う。


本当に、アメリカに魅了され続けた23日間でした。


これを過去の物として思い偲ぶのではなく、いつまでも人生の糧となるように、これからを生きていきたいものです。


アメリカ、あっぱれ。


たっち

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